【奈良住むコラム】暮らしが歳時と共にとけ合っている古都奈良の街

奈良といえば、四季折々に自然が息づき、そのおおらかな自然とともに人々の暮らしも、そこに溶け込んで生活しているという感じがします。観光地ですから、当たり全体清潔です。そここにゴミ箱は設置されています。街は、春日大社や東大寺あたりの奈良市内旧地区あたりと、また近鉄生駒線周辺の生駒、学園前あたりとは、全く違う表情をしています、こちらは、新興住宅地となっていて、大阪に通うサラリーマンたちのベッドタウンになっています。一方、春日・三笠・若草山山麓を中心にJR奈良線沿線には、古く静かな家並みが並んでいます。

大茶碗盛りのお茶会で有名な西大寺は、西大寺駅からすぐの場所にありますが、このあたりも新興住宅地になっていて、スーパーやデパートなどもあり賑わっています。西大寺の隣駅の尼辻には、垂仁天皇御陵が開け、そのもうひとつ先の西ノ京駅には、薬師寺、唐招提寺があり、そこまで続く古の小道が、西大寺から田んぼや人家の間を縫って続いています。この近鉄京都線をもう少し下ると郡山市となり、ここもまだ古い佇まいを残した町です。それより先は、奈良盆地が開け、古墳地帯となって、畝傍山、香具山、耳成山などの明日香村が拡がっていますが、伝統あるらしい古い人家が点在しています。この周辺には石上神社、大三輪神社なども信仰されていて、葬儀にも拍手の神道式葬儀ですし、古代の路・山の辺の路のお墓の前で神主さんがお払いをして法事をしていました。

奈良の人々の暮らしは、さまざまな歳時の行事中に自然に溶け込んでいます。若草山の山焼きの焔を見るために集まり、まだ寒い冬の花火も奈良の夜を焦がします。市民は集まり、寒さに震えながら冬の花火を楽しみます。また、春を告げる東大寺のお水取り、4月の吉野山の桜、お盆の頃には春日大社の万灯篭、冬の春日大社の御祭りは、奈良市民総出で自分たちの時代祭りに参加し、1年を締めくくるのです。行事は、奈良市民と共に溶け合って、彼らの暮らしを潤しているようです。

奈良は福祉の街ということで、車椅子や障害者の方々が、ボランティアに支えられて、町を散策している姿によく遭遇します。車椅子が市民の暮らしに身近で違和感がありません。それは行政全体で福祉に力を入れているからです。公民館の活動も活発です。市主催のスポーツ教室がよく開催され、テニスとか弓道などの教室が定期的に開かれていて、市民は気楽に興味があるスポーツ教室に参加し、楽しく汗を流しています。古代の時間と現代に生きている市民とが、遊離することなくおおらかに溶け合って進んでいる奈良の街とは、本当に不思議な空間です。

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