【奈良住むコラム】ほっこり奈良暮らし

私は、24歳までを名古屋市、その後千葉市で2年、枚方市で2年住んでいました。そして、28歳から63歳の現在まで35年を奈良県で暮らしています。それぞれの土地にはそれぞれの良さがあるものですが、その土地にいるときはそれが当たり前と思ってしまうため、なかなか自分の暮らしている地域の良さに気づかないものです。特に私の場合はそうでした。名古屋市にいるときは名古屋市以外では住んだことが無かったため、名古屋市の良さが分かりませんでした。でも、初めて他の地域である千葉市に住んで初めて名古屋の良さに気づいたものでした。そして、枚方市に引っ越すと千葉市が懐かしくまた千葉に住みたいと思ったものでした。奈良に来たら枚方市での暮らしが無性に恋しくなったものでした。高校野球の応援も、千葉に住んでいたときは千葉県代表よりも愛知県代表を応援し、枚方に住んでいるときは千葉県代表を、奈良県に来てしばらくは大阪代表の試合に夢中になっていました。今住んでいるところよりも、以前住んでいた地域の方が興味関心は強かったのです。自分でも少し変わった人間なのかと思うのですが、奈良に住み始めてそれが変わりました。
今一番好きな地域は今暮らしている「奈良」と自信をもって言えるようになりました。奈良は盆地で、夏は暑く冬は寒く気候的には決して暮らしやすい土地ではありません。でも、その分、四季の変化は楽しめます。景色はといえば、海は無く高い山があるわけでもありませんから、風光明媚なところはありません。でも、古代の文化、歴史にあふれる田舎です。ぶらりと出かけ心を和ましてくれる場所はいくらでもあります。
奈良県は、世界遺産の数では全国一の県でしょう。東大寺・春日大社がある奈良市周辺、法隆寺に代表される斑鳩(いかるが)の里、大峰山・吉野山(熊野古道)と県内に3つの世界遺産があるのです。さらに、未だ世界遺産に登録をされてはいませんが、明日香もあります。こうした有名なスポット以外でも、何処を歩いても、歴史に包まれた何とも温かく心休まる場所はいくらでもあります。奈良を楽しむには、ウォーキングが一番です。せいぜいサイクリングまで。車で有名なところを巡るのでは、奈良の良さに気づけないだろうと思います。
そう言うと、他府県の人にとって、観光として奈良を訪れにくくなってしまうかもしれませんが、忙しくストレスの多い現代社会で暮らす人ほど、何とか時間をつくってゆっくり、のんびり、奈良を楽しんでいただきたいものだと思っています。
黄金色に輝く稲穂が秋風にそよぎ、熟したオレンジ色の柿がたわわに実る、日本最古の道といわれる「山辺の道」のぶらり歩きなど最高です。

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